L-005 腰椎すべり症とは?

第3部 日常生活の注意点・FAQ・監修者

日常生活で気を付けること

腰椎すべり症では、日常生活のちょっとした工夫によって症状を和らげられることがあります。

ごうだ整形外科では、患者さん一人ひとりの生活に合わせたアドバイスを行っています。

ごうだ整形外科の診療ポイント④

「痛みを我慢して歩き続けない」ことが大切です

変性すべり症の患者さんでは、

  • 長く歩くと足が痛くなる
  • 腰が重だるくなる
  • 足が動かなくなるような感じがする

という症状がよくみられます。

このような症状が出た場合には、無理をして歩き続ける必要はありません。

ごうだ整形外科では、

「少し前かがみになって休んでください。」

とお話ししています。

しゃがんだり、椅子に座ったりして数分休むことで、再び歩けるようになる方が多くいらっしゃいます。

これは、前かがみになることで神経への圧迫が一時的に軽減されるためです。

買い物カートを押すと歩きやすい理由

患者さんから、

「買い物に行くとカートを押している間はいくらでも歩けます。」

と言われることがあります。

これは腰が自然に前かがみになり、神経への圧迫が軽減されるためです。

このような体験は、腰部脊柱管狭窄症や変性すべり症に特徴的な症状の一つでもあります。

症状が出たときは、

  • 少し前かがみになる
  • 少し休憩する
  • また歩き始める

という方法が有効なことがあります。

長時間立ち続けることは避けましょう

変性すべり症では、歩くこと以上に、

立ちっぱなし

がつらいという患者さんも少なくありません。

例えば、

  • 台所で料理をする
  • 洗濯物を干す
  • 長時間の立ち仕事

などで症状が悪化することがあります。

そのような場合には、

途中で椅子に座るなど、適度に休憩を取りながら作業することが大切です。

台所で立っていられないときは、サンダルなどを履いてみてください。背が高くなると自然と前かがみになり、作業がしやすくなります。

適度な運動は大切ですが、無理をする必要はありません

「体幹を鍛えたほうが良いですか?」

という質問もよく受けます。

もちろん、症状が落ち着いている時期には適度な運動は大切です。

しかし、ごうだ整形外科では、

過度な運動を無理に行うことは勧めていません。

実際に、手術前に数日間安静にしているだけで症状が大きく軽くなる患者さんも少なくありません。

だからといって寝たきりの生活を続けることはできません。

大切なのは、

無理をせず、日常生活を続けられる程度の運動を継続することです。

体重管理も治療の一つです

体重が増えると腰への負担が大きくなります。

その結果、

  • 腰椎への負担が増える
  • 関節の変性が進みやすくなる
  • 腰を反らせた姿勢になりやすい

など、症状が悪化する原因になります。

そのため、ごうだ整形外科では体重管理も治療の一つとして考えています。

急激なダイエットではなく、無理のない範囲で適正体重を目指すことが大切です。

コルセットは必要ですか?

コルセットについてもよく質問を受けます。

若い患者さんでは、長期間の装着によって体幹筋力が低下する可能性があるため、必要最小限の使用を勧めています。

一方で、高齢の患者さん、特に筋力が低下している女性では、

「コルセットを着けることで痛みが軽くなるのであれば使っても構いません。」

と説明しています。

ただし、

一日中着けたままではなく、

  • 庭仕事
  • 散歩
  • パークゴルフ
  • 外出

など腰へ負担がかかる場面で使用し、自宅では適度に外すよう指導しています。

患者さんの生活に合わせて柔軟に使うことが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q. 腰椎すべり症は自然に治りますか?

骨のずれそのものが元に戻ることはありません。

しかし、保存療法によって痛みやしびれが改善し、日常生活を支障なく送れるようになる方は多くいらっしゃいます。

Q. 手術を受ければ完全に治りますか?

神経が長期間圧迫されていた場合には、手術後も症状が残ることがあります。

そのため、ごうだ整形外科では手術後も継続して治療・リハビリを行っています。

Q. 運動しても大丈夫ですか?

症状が落ち着いている時期には適度な運動を勧めています。

ただし、痛みを我慢して運動を続けることは逆効果になることがあります。

Q. コルセットは毎日着けたほうが良いですか?

必要な場面で使用することを勧めています。

一日中着け続ける必要はありません。

まとめ

腰椎すべり症は、「骨がずれている病気」と考えられがちですが、実際に症状を引き起こしているのは神経への圧迫です。

そのため、ごうだ整形外科では画像だけを見るのではなく、

  • 問診
  • 神経学的診察
  • レントゲン
  • MRI

を総合的に評価し、一人ひとりに合った治療をご提案しています。

保存療法で改善する患者さんも多く、症状や生活への影響に応じて神経根ブロックや手術などの治療を選択しています。

腰や足の症状でお困りの方は、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

監修者

合田 猛俊

医療法人社団GOZEN 理事長
整形外科専門医・医学博士神経ブロック治療を専門とし、腰痛・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症・腰椎すべり症など脊椎疾患の保存療法を数多く行っている。

佐々木 拓郎

札幌北7条ごうだ整形外科 総合院長
整形外科専門医・医学博士

股関節・膝関節疾患を専門とし、人工関節手術やスポーツ整形を中心に幅広い整形外科診療を担当している。

清藤 直樹

岩見沢ごうだ整形外科 院長
整形外科専門医・医学博士

スポーツ整形外科を専門とし、一般整形外科からスポーツ障害まで幅広い診療を行っている。

記事情報

記事番号:L-005
記事名:腰椎すべり症とは?
監修:合田猛俊・佐々木拓郎・清藤直樹
公開日:2026年
更新日:随時更新

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