L-003 腰椎椎間板ヘルニアとは?
L-003 腰椎椎間板ヘルニアとは?
第3部 再発予防・FAQ・まとめ
再発を防ぐために日常生活で気を付けること
腰椎椎間板ヘルニアは自然に症状が改善しても、再発する可能性があります。
保存療法で改善した方も、手術を受けた方も、腰への負担を減らす生活習慣を意識することが大切です。
特に、急に強い腹圧がかかる動作や、無理な前かがみ姿勢は再発のきっかけになることがあります。
表7 再発予防のポイント
日常生活 | ポイント |
重い物を持つ | 腰だけで持ち上げず、膝を使って持ち上げる |
前かがみ姿勢 | 長時間続けない |
デスクワーク | 30~60分ごとに立ち上がる |
運動 | 痛みが落ち着いてから無理のない範囲で再開する |
体重管理 | 腰への負担を軽減する |
よくある質問(FAQ)
Q. ヘルニアと言われたら必ず手術になりますか?
いいえ。
多くの腰椎椎間板ヘルニアは保存療法で改善が期待できます。
手術が必要になる患者さんは一部であり、症状や神経障害の程度、日常生活への影響などを総合的に判断して決定します。
Q. ヘルニアは自然に治りますか?
飛び出した椎間板は、時間の経過とともに体内で異物として認識され、マクロファージなどの働きによって少しずつ吸収されることがあります。
そのため、多くの患者さんでは保存療法によって症状の改善が期待できます。
Q. 神経ブロック治療とはどのような治療ですか?
神経ブロック治療は、神経の周囲に薬剤を注射し、痛みや炎症の軽減を目指す治療です。
強い痛みによって日常生活が制限されている場合には、有効な選択肢となることがあります。
Q. MRIで大きなヘルニアと言われました。手術が必要ですか?
必ずしもそうではありません。
ヘルニアの大きさだけではなく、症状や神経学的診察の結果と一致しているかどうかが重要です。
画像だけで治療方針を決めることはありません。
Q. 安静にしていた方が早く治りますか?
痛みが強い急性期は、無理をせず安静を保つことが大切です。
一方で、症状が落ち着いてきたら、医師の指導のもとで少しずつ日常生活や運動を再開することが回復につながります。
Q. 手術をしても再発しますか?
はい。
手術によって症状が改善しても、別の部位や同じ部位に再びヘルニアが起こることがあります。
保存療法で改善した場合も同様で、再発予防のためには日常生活の工夫が重要です。
整形外科専門医からのワンポイントアドバイス
腰椎椎間板ヘルニアと診断されると、「すぐに手術が必要なのではないか」と不安になる方が多くいらっしゃいます。
しかし、腰椎椎間板ヘルニア=手術ではありません。
多くの患者さんでは、体が飛び出した椎間板を少しずつ吸収し、時間の経過とともに症状が改善していきます。
その間に、痛みを和らげ、日常生活をできるだけ維持することが保存療法の目的です。
一方で、排尿・排便障害や、ドロップフット(つま先が上がらない状態)などの明らかな麻痺がある場合には、神経の回復を考えて早期に手術を検討した方がよいケースもあります。
また、MRIはとても重要な検査ですが、画像だけで治療方針を決めることはありません。
私たちは、問診、神経学的診察、MRI所見、そして患者さんの仕事や生活背景、ご本人の希望まで含めて総合的に判断し、一人ひとりに最適な治療をご提案しています。
まとめ
腰椎椎間板ヘルニアは、腰から足にかけての痛みやしびれを引き起こす代表的な疾患です。
しかし、多くの患者さんは保存療法で改善が期待でき、必ずしも手術が必要になるわけではありません。
一方で、排尿・排便障害や明らかな筋力低下、保存療法で改善しない強い痛みなどがある場合には、手術を検討することがあります。
ごうだ整形外科では、問診・神経学的診察・MRI所見を総合的に評価し、患者さんの生活背景も含めて最適な治療をご提案しています。
腰や足の痛み、しびれでお困りの方は、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
監修者
合田猛俊
医療法人社団GOZEN 理事長
整形外科専門医・医学博士
専門分野:疼痛治療・骨軟部腫瘍・手の外科
佐々木拓郎
札幌北7条ごうだ整形外科 総合院長
整形外科専門医・医学博士
専門分野:股関節・膝関節を中心とした下肢疾患
清藤直樹
岩見沢ごうだ整形外科 院長
整形外科専門医・医学博士
専門分野:人工関節・外傷を中心とした下肢疾患
記事情報
記事番号:L-003
記事名:腰椎椎間板ヘルニアとは?
監修:合田猛俊 医師(医療法人社団GOZEN 理事長・整形外科専門医・医学博士)
最終更新日:2026年7月
カテゴリー
- 腰痛
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