神経根ブロックとは?足の痛みやしびれに対する治療を整形外科医が解説

監修:合田猛俊 佐々木拓郎 

結論

神経根ブロックは、腰から出ている神経の根元(神経根)の周囲に薬剤を注射し、痛みやしびれの改善を目指す治療法です。

特に、

足へ広がる痛み

坐骨神経痛

足のしびれ

腰椎椎間板ヘルニア

腰部脊柱管狭窄症

などで行われることがあります。

また、どの神経が症状の原因になっているかを調べる診断的な役割もあります。

神経根とは?

神経根とは、脊髄から出て足へ向かう神経の出発点です。

腰椎から出る神経根が圧迫されると、腰だけでなくお尻や足にも症状が現れます。

表1 神経根ごとの主な症状

神経根

主な症状

L3神経根

太ももの内側の痛み

L4神経根

太ももの前面から膝の内側への痛み

L5神経根

太ももの外側、下腿外側、足背の痛みやしびれ

S1神経根

太ももの後面、下腿後面、足底の痛みやしびれ

神経根ブロックとは?

レントゲン透視装置を使用し、造影剤で神経の位置を確認しながら神経根へ薬剤を注射する治療です。

原因となっている神経へ直接アプローチできることが特徴です。

表2 神経根ブロックの特徴

項目

内容

治療時間

数分

入院

不要

日帰り

可能

レントゲン透視

使用

造影剤

使用

手術

不要

どんな症状に行うの?

表3 対象となる症状

症状

適応

坐骨神経痛

検討される

足のしびれ

検討される

足の痛み

検討される

腰痛

検討される

歩行時の下肢痛

検討される

どんな病気で行われる?

表4 適応となる主な疾患

疾患

適応

腰椎椎間板ヘルニア

検討される

腰部脊柱管狭窄症

検討される

腰椎すべり症

検討される

腰椎症性神経根症

検討される

坐骨神経痛

検討される

神経根ブロックのメリット

表5 主なメリット

項目

内容

痛みの軽減

症状改善が期待できる

原因特定

診断に役立つ

手術不要

身体への負担が少ない

日帰り可能

通院で治療可能

神経根ブロックの注意点

表6 注意点

項目

内容

効果の持続

個人差がある

一時的なしびれ

起こることがある

内出血

まれに起こる

感染

非常にまれ

造影剤副作用

まれに起こる

造影剤による副作用について

神経根ブロックでは安全に薬剤を投与するため造影剤を使用します。

表7 造影剤の主な副作用

症状

頻度

発疹

まれ

かゆみ

まれ

吐き気

まれ

気分不良

まれ

アレルギー反応

非常にまれ

過去に造影剤アレルギーがあった方は事前に医師へお伝えください。

腰部神経叢ブロックとの違い

表8 神経ブロックの比較

項目

神経根ブロック

腰部神経叢ブロック

対象

神経根

神経叢

治療範囲

限定的

広い

診断目的

非常に有効

有効

治療目的

有効

有効

神経根ブロックは、原因神経を特定したい場合に特に有用です。

ごうだ整形外科で行っている治療

レントゲン検査

MRI検査

レントゲン透視下神経ブロック治療

リハビリテーション

運動療法

PRP-FD療法

培養上清液治療

患者様一人ひとりの状態に合わせた治療をご提案しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 神経根ブロックは痛いですか?

局所麻酔を行いますが、注射時に痛みを感じることがあります。

Q. 効果はどれくらい続きますか?

症状や病気によって異なります。

Q. 日帰りで受けられますか?

通常は日帰りで行います。

Q. 神経根ブロックで手術を避けられますか?

症状によっては手術以外の選択肢となることがあります。

Q. MRI検査は必要ですか?

原因神経を特定するため有用な場合があります。

まとめ

神経根ブロックは、神経根が原因となる痛みやしびれに対して行われる治療法です。

レントゲン透視装置と造影剤を使用しながら、原因となる神経へ正確に薬剤を投与します。

腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、坐骨神経痛などで行われることがあり、診断と治療の両方に役立つことが特徴です。

監修者

合田猛俊
医療法人社団GOZEN理事長
整形外科専門医
医学博士

佐々木拓郎
札幌北7条ごうだ整形外科総合院長
整形外科専門医
医学博士