D-010 メディカルダイエットはどう始める?初診からオンライン診療・治療終了までの流れを医師が解説

監修:合田 猛俊/佐々木 拓郎/清藤 直樹
「メディカルダイエットに興味はあるけれど、どうやって始めればいい?」「LINEに登録したら、すぐ薬を買うことになるの?」「オンライン診療だけで本当に大丈夫?」「ウゴービとゼップバウンド、マンジャロのどれを選べばいい?」——初めて治療を検討する方にとって、薬の効果と同じくらい分かりにくいのが実際に治療を始めるまでの流れです。
ごうだ整形外科では、オンラインでの体重管理相談に対応しています。基本的な流れは、ホームページ・記事などを見る → LINE友だち登録 → 問診 → 医師によるオンライン診療 → 治療方法・薬剤を決定 → 購入 → 薬剤発送 → 治療開始、です。
私たちが目指しているのは「LINEで薬を注文して、自宅に届く」だけのサービスではありません。治療を始める前の安全確認から、治療中の体重・副作用・運動の確認、最終的に薬物療法をどう終了するかまでを含めて、医療として体重管理を行うことを大切にしています。
結論|「薬を買う」ことから始めるのではありません
ごうだ整形外科のオンラインメディカルダイエットでは、「ウゴービをください」「ゼップバウンドをください」「マンジャロを4本ください」という注文だけで治療を開始するわけではありません。
まず問診を行い、現在の体重、身長・BMI、目標体重、既往歴、現在使用している薬、糖尿病などの治療状況、過去のダイエット歴、副作用のリスク、運動できるか、膝や腰に痛みがないかなどを確認します。
そのうえで医師が診療を行い、薬物療法が適しているかを判断します。LINE登録=薬の購入ではありません。医師が治療に適さないと判断した場合には、薬物療法を行わないこともあります。
STEP 1|ホームページや記事で、まず治療について知る
D-001〜D-009では、肥満症、ウゴービ、ゼップバウンド、マンジャロとの違い、薬剤の選び方、リバウンド、筋肉を守る重要性、運動療法などを説明しています。「痩せる薬があるらしいから、とりあえず買ってみる」のではなく、メリットとデメリットを理解したうえで治療を検討することが第一歩です。
STEP 2|LINEで友だち登録
オンラインで相談したい方は、LINEから友だち登録を行います。LINEは薬を購入するためだけの窓口ではなく、問診、オンライン診療への案内、治療中の連絡などに使用します。
STEP 3|問診に回答
オンライン診療では対面診療と違い、患者さんが診察室へ歩いて入ってくる姿を見ることや、その場で体重・InBodyを測定することができません。だからこそ治療開始前の問診を丁寧に行う必要があります。
問診では何を確認する?
現在の体重・身長、目標体重、既往歴、現在の服薬、過去の病気、治療中の疾患、薬物療法を希望する理由、過去のダイエット歴、副作用につながる可能性のある情報などを確認します。特に他院で糖尿病治療中の方では、現在の主治医による糖尿病管理との整合性を重視します。
妊娠中・授乳中など、薬物療法を行わない場合があります
体重を減らしたいという希望があっても薬物療法を行うべきではない場合があります。妊娠中・授乳中などでは使用できない・使用すべきでない薬剤があります。また既往歴、併用薬、現在治療中の疾患によっても使用可否は変わります。
健康診断の結果があれば確認します
オンライン診療では、可能であれば直近の健康診断や血液検査結果を確認することがあります。血糖関連、肝機能、腎機能、脂質などは健康状態を知る重要な情報です。必要に応じて検査や対面診療などを検討します。
STEP 4|医師によるオンライン診療
問診に回答したら医師によるオンライン診療を行います。ここで薬物療法が適しているか、どの薬を使うか、どの用量から開始するかを判断します。患者さん自身の希望も大切ですが、「一番痩せる薬が欲しい」という理由だけで決めるわけではありません。
初めて治療する方では低用量から考える
当院では初めて薬物療法による体重管理を行う方について、低用量から治療を開始することを基本的な考え方としています。特に初回治療ではウゴービの低用量を一つの選択肢とし、体格が大きく必要な減量幅が大きい場合にはゼップバウンドの最低用量から開始することもあります。
STEP 5|治療内容に納得してから購入
オンライン診療で治療方法が決まったら、内容と費用を確認していただきます。そのうえで患者さんが治療を希望する場合に購入へ進みます。登録したから買わなければならない、ということはありません。
1回に購入できる量は原則4週間分
当院では一度に何か月分もの薬剤を大量に購入する仕組みにはしていません。原則1回4週間分です。4週間ごとに体重、副作用、食欲、運動状況などを確認します。また医薬品の不適切な大量購入や転売などを防ぐ意味もあります。
STEP 6|薬剤を発送し、治療開始
購入後、薬剤を発送します。患者さんは医師から説明された用法・用量に従って治療を開始します。自己判断で量を増やす、投与間隔を短くする、別の薬を併用することはしないでください。
オンライン診療には便利さと限界があります
遠方に住んでいる、仕事が忙しい、病院へ通う時間が取れない方でも自宅から医師へ相談できることは大きな利点です。一方、オンライン診療には対面診療にはない限界もあります。
オンラインでは「実際の身体」を直接確認できません
対面なら実際の体重測定、InBody、歩き方、膝や腰の診察などができます。オンラインではこれらをすべて直接確認できません。特に体重は患者さんから申告された数字を基本に判断します。オンラインだからこそ問診と定期確認を丁寧にする必要があります。
院内診療ではInBodyで「何が減ったか」を確認できます
院内では必要に応じてInBodyを使用します。体重−3kgでも脂肪−3.5kg・筋肉+0.5kgなら良い変化です。一方、脂肪がほぼ変わらず筋肉−3kgなら治療内容を見直す必要があります。オンラインではInBodyを直接測定できないことは限界の一つです。
STEP 7|4週間ごとに治療を評価する
薬を発送して終わりではありません。原則4週間ごとに体重、食欲、副作用、運動状況、治療を続けられているか、目標体重への進み方などを確認し、同じ治療を続けるのか、用量を調整するのか、薬剤を変更するのか、中止するのかを考えます。
1か月で体重が減らなくても、すぐ「効いていない」とは判断しません
運動している患者さんでは脂肪が減り筋肉が増えることで、体重があまり変わらないことがあります。院内ではInBody、オンラインでも運動状況や食事、副作用などを確認しながら評価します。
オンラインで治療中に不具合があったら?
吐き気、便秘、下痢など、治療中に気になる症状が出ることがあります。LINE等を通じて相談できる体制を設けていますが、24時間いつでも即時に診察・返信できるという意味ではありません。強い腹痛、繰り返す嘔吐、水分が取れない、意識状態の異常など緊急性の高い症状では、返信を待たず近隣の医療機関や救急医療機関を受診してください。
ウゴービ・ゼップバウンド・マンジャロをどう考える?
ウゴービ:有効成分セマグルチド。国内では一定条件の肥満症について承認
ゼップバウンド:有効成分チルゼパチド。国内では一定条件の肥満症などについて承認
マンジャロ:有効成分チルゼパチド。国内では2型糖尿病について承認。肥満・減量目的では適応外使用
当院では「どれが一番強いか」だけで選びません。体格、必要な減量幅、副作用への不安、既往歴、治療目的、患者さんの希望などを確認します。
オンラインでメディカルダイエットを相談したい方へ
STEP 8|原則4週間ごとに治療を振り返る
体重、食欲、副作用、便秘・下痢、運動状況、食事を減らしすぎていないか、目標体重までの進み方などを確認します。
4週間たったから、自動的に増量するわけではありません
薬剤ごとの承認された用法・用量を踏まえて医師が判断します。体重だけを見て「もっと強くする」とは考えません。
体重が減っていなくても、良い変化の場合があります
体脂肪量が減り筋肉量が増えていれば、体重がほぼ同じでも良い変化です。院内では必要に応じてInBodyで確認します。
反対に、体重が急激に減っている場合も確認が必要です
1か月で5〜6kgなど大きく減った場合には、食事を極端に減らしていないか、筋肉量まで減っていないか、吐き気などで食べられなくなっていないかを確認します。
STEP 9|薬を増量するか、維持するかを考える
体重減少が止まり、まだ目標に達していない場合には治療方法を見直します。一方、現在の用量で十分な効果があれば最高用量まで増やすこと自体を目標にはしません。
副作用がある場合は「我慢して増量」しません
食事や水分が取れない、繰り返し嘔吐する、強い腹痛がある場合などは治療を再評価します。緊急性が高い場合はオンラインの返信を待たず医療機関を受診してください。
STEP 10|必要なら薬剤変更も検討する
体重減少が止まった、副作用が強いなどの場合には薬剤変更を検討することがあります。自己判断で切り替えず、医師が判断します。
STEP 11|薬を使っている間に「動ける身体」をつくる
体重が減る→身体が軽くなる→動ける→運動する→筋肉を守る→活動量が増える、という流れを作ります。薬物療法は「動き始めるための入口」と考えています。
STEP 12|半年〜1年程度を一つの目安に治療終了を考える
治療期間には個人差があります。目標体重、体脂肪量、筋肉量、運動習慣、食事、膝や腰の状態、患者さん自身の満足度などを確認して終了を検討します。
「薬をやめられた=成功」ではありません
肥満症は慢性的な疾患です。薬をやめる=成功、続ける=失敗とは考えません。健康を維持し、身体を動かし、生活を楽しめているかを重視します。
STEP 13|治療終了後もリバウンドを考える
セマグルチドやチルゼパチドでは中止後に体重が再増加することが報告されています。治療開始時から筋肉を守り、運動を習慣にし、食事量を自分で管理することを目指します。
治療終了後に体重が少し戻っても、すぐ失敗とは考えない
1〜2kg程度の変化だけで慌てて薬を再開せず、食事、運動、筋肉量、生活リズム、膝・腰の状態などを確認します。
オンライン診療と院内診療、どちらがいい?
オンライン診療は便利ですが、身体を直接診察できない限界があります。膝や腰が痛くて運動できない方、身体組成を詳しく確認したい方などでは院内診療のメリットがあります。
ごうだ整形外科のメディカルダイエットのゴール
体脂肪を減らす → 筋肉を守る → 膝・腰への負担を減らす → 身体を動かせるようになる → 運動を習慣化する → 食事を楽しみながら適量を管理する → 最終的に薬だけに依存しない体重管理へ、という状態を目指します。
「痩せること」ではなく「痩せた後にどう生活できるか」。そこまで含めて治療だと考えています。
ごうだ整形外科の現在の料金
ウゴービ
ゼップバウンド
マンジャロ
診療料込み/送料1回1,700円/単月利用/継続縛りなし。治療内容・薬剤・用量は診療のうえ医師が判断します。
よくある質問(FAQ)
Q1.LINEに登録したら必ず薬を買いますか?
いいえ。診療後、内容と費用に納得して治療を希望する場合に購入します。
Q2.オンラインだけで治療できますか?
可能な方もいます。直接診察や検査が必要な場合には対面診療をご案内します。
Q3.何か月分まとめて購入できますか?
原則1回4週間分です。
Q4.毎月必ず増量しますか?
必ずではありません。効果、副作用、患者さんの状態を確認して医師が判断します。
Q5.オンラインではInBodyを測れませんが大丈夫ですか?
オンライン診療の限界の一つです。必要に応じて院内診療を検討できます。
Q6.膝が痛くて運動できません。
院内では膝や腰の診察・治療が可能です。
Q7.副作用が出たら?
気になる症状はご相談ください。緊急性が高い症状では返信を待たず医療機関を受診してください。
Q8.治療期間は?
半年〜1年程度を一つの目安としますが個人差があります。
Q9.やめるとリバウンドしますか?
中止後に体重が再増加することはあります。治療中から筋肉量、運動習慣、食事を整えます。
Q10.薬は自分で選べますか?
希望も確認しますが、適応、既往歴、治療目的、副作用、体格などを踏まえて医師と相談します。
オンラインでメディカルダイエットを相談したい方へ
自由診療による体重管理について【限定解除情報】
治療内容
医師が問診・診察を行い、健康状態と治療目標を確認し、食事・運動療法を基本として必要に応じて薬物療法を組み合わせます。
治療期間・回数の目安
半年〜1年程度を一つの目安とし、原則4週間ごとに治療経過を確認します。
費用
ウゴービ0.25mg 14,800円〜2.4mg 49,800円、ゼップバウンド2.5mg 15,800円〜15mg 69,800円、マンジャロ2.5mg 9,800円〜15mg 59,800円(各4週間分)。診療料込み、送料1回1,700円です。
主なリスク・副作用
悪心、嘔吐、下痢、便秘、腹痛などの消化器症状、急性膵炎、胆嚢・胆道系疾患、低血糖などに注意が必要です。
国内承認について
ウゴービおよびゼップバウンドは一定条件の肥満症に対して国内承認されています。マンジャロは国内では2型糖尿病について承認されています。
マンジャロの適応外使用について
マンジャロを肥満・減量目的で使用する場合は適応外使用となります。
入手経路
当院は国内製薬会社、、卸会社から入手します。
医薬品副作用被害救済制度について
適応外使用では、医薬品副作用被害救済制度の救済給付の対象とならない可能性があります。
まとめ|治療開始から「卒業」までを医療として管理する
ごうだ整形外科のメディカルダイエットは、LINEで薬を購入して終わる仕組みではありません。問診、医師の診療、治療開始、原則4週間ごとの評価、運動・筋肉量への配慮、治療終了、リバウンド対策までを一つの治療として考えます。
最終的に目指すのは、薬だけに依存せず、身体を動かし、食事を楽しみながら自分で体重を管理できる状態です。
監修者プロフィール
合田 猛俊
医療法人社団GOZEN 理事長/整形外科専門医/医学博士/専門分野:疼痛治療・骨軟部腫瘍・手の外科
佐々木 拓郎
北7条ごうだ整形外科 院長/整形外科専門医/医学博士/産業医/日本スポーツ協会公認スポーツドクター/専門分野:股関節・膝関節を中心とした下肢疾患
清藤 直樹
岩見沢ごうだ整形外科 院長/整形外科専門医/医学博士/専門分野:人工関節・スポーツ整形・外傷



