斜角筋ブロックとは?首や腕の痛み・しびれに対する治療を整形外科医が解説

監修:合田猛俊 佐々木拓郎 

結論

斜角筋ブロックは、首にある斜角筋の周囲へ薬剤を注射し、首から肩、腕へ広がる痛みやしびれの改善を目指す神経ブロック治療です。

首の痛み

肩の痛み

腕のしびれ

手のしびれ

胸郭出口症候群

頚肩腕症候群

などに対して行われることがあります。

ごうだ整形外科では、エコー(超音波)ガイド下で神経や血管を確認しながら、安全性に配慮して施行しています。

斜角筋とは?

斜角筋は首の前外側にある筋肉で、前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋の3つから構成されています。

この筋肉の間を腕へ向かう神経(腕神経叢)や鎖骨下動脈が通っています。

斜角筋の緊張や炎症によって神経が圧迫されると、首から腕にかけて痛みやしびれが生じることがあります。

表1 斜角筋と関係する部位

部位

主な症状

痛み・こり

痛み・重だるさ

痛み・しびれ

しびれ・脱力感

斜角筋ブロックとは?

エコー(超音波)を用いて斜角筋や神経、血管の位置を確認しながら薬剤を注射する治療です。

神経や血管を確認しながら行うことで、安全性に配慮した治療を行っています。

表2 斜角筋ブロックの特徴

項目

内容

治療時間

数分

入院

不要

日帰り

可能

エコーガイド

使用

手術

不要

どんな症状に行うの?

表3 対象となる症状

症状

適応

首の痛み

検討される

肩の痛み

検討される

腕の痛み

検討される

腕のしびれ

検討される

手のしびれ

検討される

どんな病気で行われる?

表4 適応となる主な疾患

疾患

適応

胸郭出口症候群

検討される

頚肩腕症候群

検討される

腕神経叢障害

検討される

頚椎症性神経根症

検討される

筋筋膜性疼痛

検討される

斜角筋ブロックのメリット

表5 主なメリット

項目

内容

痛みの軽減

症状改善が期待できる

しびれの軽減

改善が期待できる

診断にも有用

原因の特定に役立つ

手術不要

身体への負担が少ない

注意点・副作用

表6 主な副作用

症状

内容

一時的なしびれ

起こることがある

内出血

まれ

感染

非常にまれ

一時的な筋力低下

起こることがある

治療後の流れ

治療後は約15分間院内で安静にしていただきます。

その後、症状や体調を確認してから帰宅となります。

表7 治療後の流れ

内容

時間

ブロック施行

数分

院内安静

約15分

症状確認

医師・スタッフが確認

帰宅

問題なければ可能

ごうだ整形外科で行っている治療

レントゲン検査

MRI検査

エコーガイド下神経ブロック治療

レントゲン透視下神経ブロック治療

リハビリテーション

運動療法

PRP-FD療法

培養上清液治療

よくある質問(FAQ)

Q. 斜角筋ブロックは痛いですか?

注射時に痛みを感じることがありますが、多くは短時間で終了します。

Q. 日帰りで受けられますか?

通常は日帰りで行います。

Q. 治療後すぐ帰れますか?

約15分間院内で安静にしていただいた後、症状を確認して帰宅となります。

Q. エコーを使用する理由は?

神経や血管の位置を確認し、安全性に配慮して施行するためです。

Q. 胸郭出口症候群にも有効ですか?

適応となる場合があります。

まとめ

斜角筋ブロックは、首から肩、腕へ広がる痛みやしびれに対する神経ブロック治療です。

ごうだ整形外科ではエコーガイド下で施行し、安全性に配慮した治療を行っています。

症状に応じて適応が異なるため、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

監修者

合田猛俊
医療法人社団GOZEN理事長
整形外科専門医・医学博士

佐々木拓郎
札幌北7条ごうだ整形外科総合院長
整形外科専門医・医学博士